自己啓発

【再現可能】セレンディピティの意味とは?狙って起こす5つの法則を解説します

「セレンディピティ」という言葉を聞いたことはありますか?

セレンディピティは、幸運の発見を意味する言葉です。成功者は、自身の成功の秘訣がセレンディピティにあると言います。

確かに成功者の多くは「運」を掴んだ人たちではありますが、全てが「運」のおかげではありません。科学的に「運」を引き寄せることが可能です。

この記事では、

  • セレンディピティの単語の意味と由来
  • セレンディピティが解る事例
  • セレンディピティを科学的に引き寄せる方法

を解説します。

実は幸運を拾うチャンスは、誰しも訪れています。ですが拾える人と拾えない人がいるのです。チャンスを見逃したくない人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

成功の秘訣「セレンディピティ」とは?

セレンディピティ(Serendipity)とは、「思いがけない幸運を偶然手にする力」を意味する英語圏の言葉です。日本語にピッタリ当てはまる単語はありません。

偉大な発見をした科学者や、大成功した起業家は、インタビューで成功の秘訣を聞かれると、しばしば「セレンディピティ」という言葉を口にします。

彼らは謙遜して「運のおかげ」と言っている訳ではありません。

偉大な発見は、

  • 実験の失敗で偶然起こった現象
  • 日常で起こった予期せぬ体験

といった、意図していない出来事からヒントを得ています。

セレンディピティの言葉の由来

セレンディピティは、1754年にイギリスの政治家・小説家のホレス・ウォルポール氏が生み出した造語。子供の頃に読んで感銘を受けた『セレンディップと3人の王子(The Three Princes of Serendip)』という童話が由来になっています。

セレンディップは地名で、今のスリランカのこと。スリランカの王子が主人公のお話です。王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇します。そして彼らの聡明さによって、もともと探していなかった新しい何かを発見します。

この話を元にウォルポール氏は、自身が出会った予期せぬ発見を、「serendipity」という単語を使って説明し始めました。それが世界中に広まって、今日に至っています。

4つの事例で学ぶセレンディピティ

偉大な発明や商品の誕生の裏には、思いがけない偶然の出来事がありました。セレンディピティが垣間見えるエピソードを見ていきましょう。

事例①:ペニシリン

1928年に発見されたペニシリンは抗生物質の一種。当時は治すことができなかった破傷風や肺炎などの感染症を治すことができ、第二次世界大戦では無数の命を救いました。

ペニシリンは青カビに含まれる物質で、細菌を繁殖させない性質を持っています。

発見者のアレクサンダー・フレミングは、ぶどう球菌の研究中に誤って青カビを発生させてしまいましたそこで青カビの周りには、何故か細菌が繁殖しない現象に気がつきます。

偶然の発見で青カビからペニシリンを発見したフレミングは、その功績によりノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

事例②:ポストイット

ポストイットは米国の大手化学品・素材メーカーの3Mの人気商品。付箋の裏が程よくペタペタ粘着していて、何度も貼ったり剥がしたりできる代物です。

1969年のこと、3Mの研究員スペンサー・シルバーは、接着力の強い糊の研究をしていました。繰り返し行われる実験の中で、「よくつくけれど、簡単に剥がれてしまう変な糊」が偶然できてしまいました。

シルバーは「これ、何かに使えないかな?」と思い、社内で意見を求めましたが、目ぼしい案は出てきませんでした。その中にはコマーシャル・テープ製品事業部の研究員アート・フライもいました。

月日が流れ1974年のとある日曜日、教会の聖歌隊でもあったフライは、讃美歌集のページをめくりました。目印に挟んでおいたしおりがヒラヒラと落ちました

チッと思ったフライでしたが、「あれ…?何年か前に見たあの奇妙の糊、アレが使えるんじゃないか?」とビビッときてしまいました。これがポストイット誕生のエピソードです。

事例③:リーバイス

デニム発祥のリーバイスを創業したリーバイ・ストラウスも、セレンディピティを掴んだ一人です。

ことの発端は1848年のアメリカはカリフォルニア州(当時はまだ州になっていなかった)。大工だったジェームズ・マーシャルは、仕事中に偶然キラキラした物質を発見します。

その物質が金だと判明し、アメリカ中から一攫千金を狙う男たちが大挙して押し寄せました。これが有名な「ゴールドラッシュ」の始まりです。

ドイツからの移民だったリーバイ・ストラウスは、「これだけ人が集まるなら、何かで一山当てられんじゃない?」と考え、カリフォルニアの地へ向かうことにしました。

初めは雑貨を売っていたのですが、あるとき、金採掘の作業をしている人が立ったり屈んだりの繰り返しで、すぐに服が破けてしまうことに気づきます

そこで幌や帆を作るために使われる分厚い生地を、作業着に転用することを思いつきました。これが世界初のジーンズの誕生でした。

事例④:コカコーラ

コーラって初めて飲んだときは、ちょっと薬っぽい味に感じますよね。その理由は、実はコーラは薬剤師が開発した飲み物だったからです。

かつてヨーロッパでは、ワインにコカの葉エキスを含ませた飲料が流行っていました。アメリカの薬剤師ジョン・ぺンバートン博士は、それにカフェインを加えた「フレンチ・ワイン・アンド・コカ」という飲料を開発しました。

ところが禁酒法により、「フレンチ・ワイン・アンド・コカ」は販売不可に。ある日店員がワインの代わりに水を入れようとしたところに、誤って炭酸水を入れてしまいました。これが思いがけず美味しいと評判に。

これがコカコーラの誕生のエピソードです。

【運も実力のうち】セレンディピティを引き寄せる5つの法則

成功した人は口々に「セレンディピティのおかげ。自分の実力じゃないよ」と口にします。これが本当なら、成功するかどうかは運に任せるしかないのでは…?

いえいえ違います。昔から言われるように「運も実力のうち」です。確かに最終的にセレンディピティが起こるかは運次第ですが、確率を上げることは可能です。

セレンディピティを引き起こすためには、5つの法則を意識する必要があります。ちなみに決してスピリチュアルな話ではありません。脳科学や心理学に則った科学的な方法です。

法則①:全てのアイデアは既存のアイデアの組み合わせ

まず大前提の話から。あらゆる発見や発明は、必ず過去のアイデアを組み合わせて起こります。何もないところからビッグバンのように、急に現れる訳ではありません。

他業界の優れた特徴を抽象化し、それを全く別の業界に転用します。実はアイデアとは、全てこのパターンで生まれているのです。

リーバイ・ストラウスの発明は、それまで幌や帆に使われていた分厚い布地を、衣服に転用することでした。コカコーラも元々あった飲み物に、カフェインと炭酸水を加えてできています。

想像上の生き物は、みんな実際にいる動物を組み合わせてできています。ペガサスは馬と鳥ですね。龍もヌエもキマイラも、複数の動物の特徴を組み合わせてできています。

スマートフォンは、ガラケーとPCを組み合わせました。そもそも携帯電話だって、前身には自動車電話という技術がありました。では無線技術は、…と延々と過去に遡れます。

科学の世界では「巨人の肩の上に立つ」という諺がよく使われます。「巨人」とは偉大な先人達の研究の比喩。現代の研究者は、過去の研究を「既にあるもの」として、その上に更なる研究を築きます。

あらゆるアイデアは、過去のアイデアを現代の文脈に沿うように組み合わせたものに過ぎません。まずはこの考え方を押さえておきましょう。

法則②:ひらめきはリラックスしているときに起こる

セレンディピティは、複数ある既存のアイデアが、ビビッと関連付いたときに起こります。もちろん「ビビッ」とくるのは、あなたの脳内です。

ではどんなときにビビッとくるのか?

それは意識して何かをしようとしているときではなく、

  • 散歩しているとき
  • お風呂に入っているとき
  • 布団に入って眠りにつくまで

といった、リラックスしているときです。

よく起業家なんかが、「アイデアを思いつくために、散歩を習慣にしている」という話がありますね。これは偶然ではありません。

脳科学によれば、リラックスしているときの脳は、デフォルト・モード・ネットワークという状態になっています。よく車のアイドリング状態に例えられます。

この状態の脳は、これから何が起こるか分からないので、何が起きても対応できるように、脳の様々な部分をONにしています。そうすると、脳内にある「記憶の断片」がつながって、ひらめきが起こりやすくなります。

セレンディピティは、リラックスしているときに起こりやすいのです。

≫ デフォルト・モード・ネットワークで「ひらめく脳」を作るコツ

法則③:知識のインプットが鍵

脳内でひらめきを得るためには、あらかじめ脳に情報が入っていなければなりません

記憶の中にある「A」という情報と、目の前で偶然起こった「B」という情報がつながって、新しいアイデア「C」が生み出されます。

「A」はあらかじめ知識として知っていなければなりませんが、ひらめきはいつ何時、どの記憶と紐づいて起こるかわかりません。そのため、たくさん引き出しがある方が俄然有利です。

引き出しを多く持っておくためには、

  • 日頃からニュースを見たり
  • 勉強したり
  • 新しいチャレンジをしたり

と脳へのインプットし続ける必要があります。

日頃からインプットをしている人の方が、幸運を掴みやすくなります。セレンディピティを起こす人が、完全な運頼みではないことが分かりますね。

法則④:人は興味があることしか目に入らない

セレンディピティは、偶然の出来事からヒントを得て起ります。しかしながらその出来事に対し、「ハッ」と気づく人と、何も気づかずスルーしてしまう人がいます。

心理学にはカラーバス効果という現象があります。朝の占いで「ラッキーカラーは赤」と聞かされると、その日は赤いものが自然と目に止まるようになります。

逆に言えば、ラッキーカラーが赤と言われていなければ、意外なところにあった郵便ポストや、すれ違った女性が着けていた赤い髪飾りには気づけません。人間の脳は、興味がないことはスルーしてしまうのです。

ハッと気づく人は、気づくべくして気づいています。気づけるということは、興味のアンテナが何かを感じ取ったからに他なりません

デザイナーは、日頃見かける広告やポスターを、自然とデザイン観点で観察しています。コピーライターは、使われている文字に注目します。ファッション好きは、若者のちょっとした着こなしの変化に気がつくでしょう。

セレンディピティを起こす人は、何かしらの興味によって日々の出来事を観察しています。漫然と日々を過ごしていると、アンテナが機能しなくなってしまいます。

≫【あなたにしか見えない世界】カラーバス効果とは?幸運を引き寄せる心理学

法則⑤:新しい行動をしなければ偶然は起きない

最後に重要なのが、何かしらの行動を起こさない限り、偶然の出会いも起こらないということです。

ポストイットの発明は、強力な糊を開発するための実験から生まれました。リーバイ・ストラウスは、ゴールドラッシュに波乗りしようと思って、とりあえずカリフォルニアに行きました。

毎日同じ行動の繰り返しでは、偶然の出会い自体が起こりません。

  • 新しい人と会ってみる
  • 新しい本を読んでみる
  • 最近出た新サービスを使ってみる
  • 今日はいつもと違う道を歩いてみる

など、新しい行動を積極的に行ってみましょう。

まとめ:セレンディピティは起こせる!

今回は、成功者が成功の秘訣として語る「セレンディピティ」を紹介しました。

セレンディピティとは、「思いがけない幸運を偶然手にする力」という意味。ですが、完全に運任せではありません。

努力によって、セレンディピティを引き寄せる可能性を上げることができます。

セレンディピティを引き寄せる法則

  1. 全てのアイデアは既存のアイデアの組み合わせ
  2. ひらめきはリラックスしているときに起こる
  3. 知識のインプットが鍵
  4. 人は興味があることしか目に入らない
  5. 新しい行動をしなければ偶然は起きない

特に日頃から興味のアンテナを張って、新しい情報に触れていくことが大切ですね。そうすればあなたも幸運を掴めるかも?

将来インタビューされたときに、「成功の秘訣は、セレンディピティです(キリッ)」と答えているかもしれませんね。

セレンディピティを阻害するアルゴリズムに注意

インターネットサービスのアルゴリズムは、ユーザーの好みに合わせて画面に映すコンテンツを変えています。結果として、同じような情報ばかり集まってしまいます。

アクション映画が好きな人には、アクションものばかりレコメンドされます。キャンプ好きがレコメンドされる商品はキャンプ用品ばかりになります。投資情報を追っている人のタイムラインは、投資関連のニュースで埋まっています。

ユーザーの好みに合わせたアルゴリズムは実に便利です。しかしながら、全く未知のジャンルのコンテンツが埋もれてしまい、出会えなくなってしまいがちです。

あなたがすでに持っている知識に、全く別の新しい知識が化学反応を起こして、セレンディピティが生まれます。普段とは違う情報に触れる機会を意図的に持ちましょう。

類似の考え方:Connecting the dots

Apple創業者スティーブ・ジョブズもまた、セレンディピティを語った一人の証言者でした。ジョブズの伝説のスピーチ、「Connecting the dots(点と点をつなぐ)」で語られています。

人生で経験する様々な出来事(点)は、未来のどこかにでつながるときが来る。しかしそれはいつで、どういう形でつながるかは予測できない。我々は未来に点がつながると信じて、今を全力で駆け抜けるべきというメッセージでした。

ジョブズは自分が創業したAppleから追放されますが、数奇の運命からAppleに返り咲き、Appleを世界一の時価総額の企業へと躍進させます。そのために、一度Appleを追放されたことは、必要な出来事だったと述懐しています。

詳しく知りたい人は、Connecting the dotsの解説記事もチェックしてみてください。

【ジョブズの言葉】Connecting The Dotsを人生にどう活かすか?【全文&翻訳&解説あり】「Connecting The Dots(点と点をつなぐ)」は、2005年6月12日に、Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏が、スタ...
社会人の学びに「この2つ」は絶対外せない

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