シリコンバレーは「IT産業が盛んなところ」、現在では「スタートアップの聖地」というイメージがありますよね。
でもシリコンバレーの場所や、どんな企業があるかは、知らない人が多いのではないでしょうか?
世界の産業はシリコンバレーが引っ張っているといっても過言ではありません。この先、IT産業がますます盛んになるので、シリコンバレーの存在感はさらに増していくでしょう。
この記事では次のことがわかります。
- シリコンバレーの場所
- シリコンバレーにある代表的な企業
- シリコンバレーの独特な雰囲気
知ったからといってどうということはないですが、豆知識的に覚えておけば、どこかで話のネタになるかもしれませんよ?
シリコンバレーの場所は西海岸カリフォルニア州
シリコンバレーは、アメリカ合衆国はカリフォルニア州の沿岸部にあるエリアを指します。いわゆる西海岸ですね。
ちなみに「シリコンバレー」は正式な地名ではなく、IT関連企業が集積したエリア一帯の通称です。
もう少し近づいて見てみましょう。
これはサンフランシスコ湾周辺に拡大した地図です。
サンフランシスコ南部からサンノゼまでの、細長く続く平地エリアが、いわゆる「シリコンバレー」です。右手はサンフランシスコ湾、左手は緩やかな丘陵地帯になっています。
「バレー」とあるので、山に挟まれた渓谷に街があるのかな?と想像してしまいますが、実はベイエリアに位置しています。
昨今はサンフランシスコ市内にも多数のスタートアップが居を構えるようになりました。そのため最近では、サンフランシスコ市内も含めたエリアをシリコンバレーと呼びます。
サンフランシスコまで含めると、全長70km弱くらいの長さです。結構広い範囲であることがわかりますね。
タクシーで「シリコンバレーまで!」と言っても、キョトンとされてしまうでしょう。「いや、どこのこと言ってんだよ」と。
シリコンバレーにある企業・スタートアップたち
もともと「シリコンバレー」と呼ばれるに至った経緯は、半導体メーカーがこのエリアに集まるようになったことに由来します。
半導体の素材が「シリコン(ケイ素のこと)」だからです。
そんなシリコンバレーの様相は、現代では変わりつつあります。メーカーよりも巨大な価値を生むソフトウェア企業の方が目立つようになりました。
サンノゼ周辺
シリコンバレー最南端のサンノゼは、他の地域と比べて栄えています。シリコンバレーの中でも、企業数が最も多いエリアです。
サンノゼにある企業
- ネットワーク機器メーカーの大手「Cisco」
- IllustratorやPhotoshopなどのクリエイティブ系ソフトの「Adobe」
- 電子決済サービス「PayPal」
- ネットオークション「ebay」
サンタ・クララ周辺
サンノゼにほど近いサンタ・クララは、シリコンバレー内でも南部に位置します。
サンタ・クララにある企業
- Intel
- NVIDIA
といった大手半導体メーカーの本社がここにあります。
現在のシリコンバレーは、半導体メーカーよりもソフトウェア系企業が中心になっていますが、サンタ・クララは今でも本来の意味の「シリコンバレー」です。
クパチーノ周辺
クパチーノは「Apple」で有名なエリアです。
Apple本社は巨大な円盤形になっていて、この本社建屋が故スティーブ・ジョブズ氏の最後作品とも言われています。
他には、セキュリティソフトで日本でもメジャーな「Symantec」も、ここクパチーノに本社を構えています。
サニーベール周辺
ビジネスSNSで世界最大の「Linkedin」の本社はサニーベールにあります。Microsoftに買収されたことでも有名ですね。
また既に解散となってしまった「米国yahoo!」もサニーベールにありました。日本のyahoo!は、かなり元気そうなので是非とも頑張って欲しいですね。
マウンテンビュー周辺
マウンテンビューといえば「Google」 です。Google本社は一つの町のようになっています。
他には、シリコンバレー随一のアクセラレーターとして知られる「Yコンビネーター」もマウンテンビューにオフィスを構えています。
パロアルト周辺
パロアルトには、1939年創業と、IT企業の中でも特に歴史が長い「HP(ヒューレットパッカード)」がいます。
パロアルトにある企業
- HP(ヒューレットパッカード)
- 電気自動車の「Tesla」
- 仮想化ソフトの「VMware」
- デザイン思考で知られるデザインコンサルティングの「IDEO」
メンローパーク周辺
メンローパークは、「スタンフォード大学」にほど近いシリコンバレーの真ん中あたりに位置します。
メンローパークは、「Meta(旧facebook)」の町として知られています。
サンフランシスコ市内
サンフランシスコ市内は、若いスタートアップが集まるエリアです。
サンフランシスコにある企業
- 日本でもお馴染み「Twitter」
- ライドシェアの先駆け「Uber」
- オンラインストレージの「Dropbox」
- ローカルビジネスの口コミサイト「Yelp」
などなど
参考)AmazonとMicrosoftはどこにいる?
さてIT系の巨大企業は、「GAFAM」とか「FAAMG」とか「ビッグテック」呼ばれています。
すなわち、
- Apple
- Meta(Facebook)
- Amazon
- Microsoft
の5社のことですね。
Google、Apple、Metaの3社は、シリコンバレー内に「街」のような規模の巨大オフィスを構えています。
Amazonは、ワシントン州のシアトル(同じ西海岸の北の方)に本社を構えています。シアトルはワシントン州で最も大きな都市。普通に大都会です。
Microsoftは、同じくワシントン州のレドモンドという町に本社があります。ちなみにNintendo of Americaのヘッドオフィスもレドモンドに構えています。
広い意味ではシリコンバレーもワシントン州も西海岸ですね。アメリカ西海岸強し。
*ちなみに「ワシントン州」と「首都ワシントンDC」は全くの別物で、ワシントンDCは真逆の東海岸にあります。
特異なエリア「シリコンバレー」が持つ独特な雰囲気
さて、シリコンバレーに話を戻しましょう。
世界でもこれほど起業家が集まる場所はありません。それゆえに他とは違う雰囲気を放っているようです。
『Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール』という書籍の中で、以下のような記述があります。
ここでは人々がスタートアップを生きている。スタートアップは文字通りこの地域の生き方だ。
パーティーで出会った多くのコンサルタントたちが、ほとんど弁解するようにして、自分達の仕事を説明するのを見て不思議な気持ちがした。
我々が起業家になるという決心を説明してきたときと同様、彼らは、なぜ今コンサルタントをするのがよいのかさまざまに正当化していた。彼らは起業家に引け目を感じているようだった。
起業家は「変り者」というイメージが強い印象ですが、シリコンバレーではそれが当たり前なんですね。スタートアップに関わらない人の方が変り者なのです。
忘れてはならない存在「スタンフォード大学」
シリコンバレーのど真ん中には、「スタンフォード大学」が鎮座しています。
スタンフォード大学と言えば、毎年発表される世界大学ランキングで、常に5位以内に入る超名門校です。「東のハーバード、西のスタンフォード」と言われています。
コンピューターサイエンスに特に強い大学でもあり、多数のIT企業創業者を排出しています。シリコンバレーがIT企業の聖地になり得たことと、スタンフォード大の存在は切っても切り離せないでしょう。
スタンフォード大学の卒業生
- Google創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏
- PayPal創業者で、シリコンバレーの大物投資家でもあるピーター・ティール氏
- テスラ創業者のイーロン・マスク氏
などなど
2005年のスタンフォード大卒業式では、故スティーブ・ジョブズ氏が卒業生にスピーチを行いました。このときの「Connecting the dots」スピーチは多くの起業家やビジネスマンに影響を与えています。
≫【ジョブズの言葉】Connecting The Dotsを人生にどう活かすか?【全文&翻訳あり】
最後に
いかがでしたでしょうか?
ちょっとでもシリコンバレーに、行ってみた気分になってもらえたら嬉しいです。
知っていたからといって役立つ情報ではないですが、教養としてはまずまず面白いかなと思います。世界的に超有名なIT企業達が、こんなに狭いエリアにひしめいているのは何だか興味深いですね。
シリコンバレーには、AppleやHPがかつてスタートしたガレージが残っていますが、見たところで対して楽しいものでなく、旅行で行くような場所ではないかもしれません。
サンフランシスコは普通に観光でも人気があるエリアなので、機会があれば実際に行ってみてはいかがでしょうか?スタートアップ最先端の雰囲気を味わってみるのも良い体験になると思います。
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西のハーバード、東のスタンフォードは、東西が逆になっています
あっ、ホントですね。ご指摘くださりありがとうございます!