突然ですが、いまアイデア出しに煮詰まっていませんか?
そういうときは、フレームワークを使いましょう。アイデア出しのフレームワークは色々ありますが、気に入ったものが2−3個あれば事足ります。
「マンダラート」は、非常に使いやすいフレームワークの1つです。ものの15分くらいで、思いもよらぬアイデアが浮かんでくるかもしれませんよ?
いますぐ紙とペンを用意して、マンダラートでアイデアを発散させましょう!
マンダラートは9マスを埋めるフレームワーク
マンダラート(またはマンダラチャート)とは、
3×3=9マスを使ってアイデアを発散させるフレームワークです。
ノートに「3 × 3 の 9マス」を書くだけで準備OKです。
こんな感じですね。
スマートフォンアプリでマンダラートを作ることもできますが、やっぱり紙がオススメです。
マス目の外に書き込んだり、別々のマス目に書いたものに意外な共通点を見つけて、マスとマスを線で繋いだりします。というわけで、自由度が高い手書きがオススメなのです。
マンダラートが向いているシーン
マンダラートが威力を発揮するのは、斬新なアイデアが求められているが、凡庸なアイデアしか浮かばないときです。
そんなときにマンダラートを使うと、強制的にアイデアを発散させて、思いもよらぬところまで思考を広げてくれます。
ただし、マンダラートは、何かに答えを出すフレームワークではありません。マス目を埋めたからといって、そのまま企画が通るとは限りません。それは全く別の話です。
- マンダラートを使って思考を発散させ、良いアイデアのヒントを得る
- そのヒントから得られたアイデアの原石を加工して企画にする
という流れで、「前者」に使うのがマンダラートというわけです。
【画像付き】マンダラートの書き方を例で解説
それでは具体的にマンダラートをどのように作っていくか、「八百屋さん」を例に解説していきます。
手順①:真ん中を1マスを埋める
まず最初に、あなたが最終的に答えを出したい事柄を、真ん中のマス目に書きます。
八百屋さんを例にするとこんな感じですね。
手順②:残りの8マスを埋めていく
次に、真ん中に書いた事柄に連想される事柄を、残りの8マスに埋めていきます。
「八百屋の売り上げアップ」に寄与しそうな事柄を埋めてみました。
新規事業のアイデアであれば、
- 「その製品を使うときはどんなシーンか?」
- 「どういうときに困っているか」
- 「全く関係ない業界だけど似たような製品の特徴」
などがあげられます。
マス目に書き込む内容に特別なルールはないので、思いついたことはドンドン書いていきましょう。まずはマス目を埋めていくことが大切です。
もし、たくさん思いついたときには、欄外に書いてしまいましょう。
意外と8個はすんなり埋まらない
実際に書いていくとわかるのですが、4個くらいまではすんなり埋まります。ですが、それ以降がつまりがちです。
強制的に8案出さなければならないので、無い知恵を振り絞って書くわけですが、そこがまさにマンダラートのミソ。良いアイデアは、すでにあるアイデアの組み合わせから生まれることが多いので、投入するアイデアの数が重要です。
しょうもないことや、他のマス目をただ言い換えただけのことを書いたりするのですが、そこもまたマンダラートの良いところです。
良いアイデアは、「他の人が思いつけないから良いアイデア」なのです。良いアイデアを生むためには、ちょっと違う視点の書き込みがあった方が良いのです。
手順③:有力なアイデアを派生させて、さらに深掘りする
最初の8マスで良いアイデアが出切ったら、そこで終了でも構いません。ただ最初の8マスでは、何か良いアイデアになりそうだけど、まだまだ緩いことが多いです。
そういうときは、新しい9マスを書いて、有力そうだったアイデアを真ん中に書きましょう。そのテーマで再び残りの8マスを埋めていきます。
この流れで3−4個のマンダラートを書いていけば、スタート地点では思いもよらなかったアイデアが出てきます。
ちなみに、よくあるマンダラートの紹介では、最初に埋めた8マスの全てを派生させて深掘りすると書いてありますが、それは必須ではありません。
玉石混交のアイデアの中で、あまり見込みがないものを深掘りするくらいなら、有望な方をどんどん深掘りした方がいいですからね。
個人の目標設定には「オープンウィンドウ64」を使おう
マンダラートは、個人の目標を作るときにも使えます。
ネットで「マンダラート」または「マンダラチャート」と検索すると、こちらの使い方の方がヒット数が多いかもしれません。
目標設定するときは、9マスの四角を真ん中にして、さらに9マスの四角で取り囲んだ計81マスを使います。
この81マスのマップを、別名で「オープンウィンドウ64」とも呼びます。
オープンウィンドウ64の作成手順
- 1番真ん中のマス目に、あなたが目指す目標を書く
- 1番真ん中のマス目の周りの8マスに、あなたの目標達成に欠かせない8大要素を書く
- その8大要素を、さらに周りの9マスの真ん中に転記する
- それぞれの8大要素の周りのマス目にも、それぞれ達成に必要な要素を書く
書き上げたときには、あなたの目標達成に必要な64要素(白いマス目)が浮かび上がってきますね。なので「オープンウィンドウ64」と呼ばれいるのです。
プロ野球の大谷選手の事例
プロ野球の大谷選手の作ったオープンウィンドウ64が非常に有名です。
いろんなメディアで紹介されているので、見たことある人も多いのではないでしょうか。
大谷選手は、花巻東高校時代にこの目標を書いて実践していました。花巻東高校の佐々木洋監督の指導によるものだったということで、野球以外にも勉強熱心な方だったんだなとお見受けします。
このオープンウィンドウ64がいいのは、そのまま壁に貼れるところです。
人間の脳は、文字を見るだけでもその後の行動に影響が出るので、目標は目に見えるところに貼るとよりいっそう効果的になります。
まとめ
アイデア出しのフレームワークは色々とありますが、マンダラートは、強制的にアイデアを出すという点で特に優れています。
書き始める前はちょっと億劫なのですが、書き始めると不思議なことに、予想していなかったアイデアが色々出てきてビックリします。
わたしも会社員時代に、新規事業のアイデア出しをしていたときは、ノート1冊マンダラートで埋まったりしていました。手書き推奨なので、ぜひ紙とペンを用意して試してみてください。
他には、マス目に縛られず伸び伸びとアイデアの枝を伸ばしていく「マインドマップ」もオススメです。こちらも書いていくうちに、出発点とは違う景色を見せてくれます。
アイデア出しのフレームワークは優れたものが何個かありますので、別途ご紹介したいと思います。
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