社会人の教養

疎いじゃ済まない|テクノロジーリテラシーを高めるハイプサイクルを要チェック!

近年勢いがある会社は、例外なくITを駆使した新ビジネスを引っさげています。もはや、ビジネスシーンにおいて、最新テクノロジーの動向を押さえていないことは大きなハンデになってしまいます。

でも、わたし理系じゃないし、テクノロジーって言われても『AI?』とかしか思い浮かばない。。。」という方も多くいらっしゃると思います。

そんな方は、最新テクノロジーのキーワードを一挙に知ることができる「ハイプサイクル」をチェックするだけで、一気にレベルアップできてしまいます。

ハイプサイクルを活用してテクノロジーに明るくなりましょう!

ハイプサイクルとは?

アメリカのIT系を中心とした市場動向調査会社であるGartnerは、毎年8月下旬にテクノロジーの最新トレンドを表す「ハイプサイクル」を発表しています。

日本語版は、日本法人のガートナージャパン社から発表されています。ちなみに「ハイプサイクル」という単語は、ガートナー社の造語です。

ハイプサイクル(Hype cycle)

  • hype … 誇大広告
  • cycle … 周期

新しいテクノロジーは過剰な注目を浴び、実力値以上の評価を受けて投資されることがしばしばおきます。

”hype(誇大広告)”のようなテクノロジーを見極め、本当に有効なテクノロジーを見つけられるようにとこの名前が付けられています。

ハイプサイクルを見たい方は、ググればすぐに出てきますが、近年のリンクを↓に載せておきます。

ハイプサイクルの見方

これは、2019年のハイプサイクルです。

ちなみに、知名度1%も無いであろうマニアックなテクノロジーも平気で入っているので、全部知らなくても全く問題ありません。(わたしも知らないやつが何個もあります)

右の方にあるものから1/3くらい知っていれば、十分テクノロジーに詳しい人です。

さて、これの見方ですが、横軸が次の通りに5分割に分かれています。ガートナー社が定義する各ステージの意味を見ていきましょう。

①黎明期

潜在的技術革新によって幕が開きます。初期の概念実証 (POC) にまつわる話やメディア報道によって、大きな注目が集まります。多くの場合、使用可能な製品は存在せず、実用化の可能性は証明されていません。

②「過度な期待」のピーク期

初期の宣伝では、数多くのサクセスストーリーが紹介されますが、失敗を伴うものも少なくありません。行動を起こす企業もありますが、多くはありません。

③幻滅期

実験や実装で成果が出ないため、関心は薄れます。テクノロジーの創造者らは再編されるか失敗します。生き残ったプロバイダーがアーリーアダプターの満足のいくように自社製品を改善した場合に限り、投資は継続します。

④啓蒙活動期

テクノロジーが企業にどのようなメリットをもたらすのかを示す具体的な事例が増え始め、理解が広まります。第2世代と第3世代の製品が、テクノロジ・プロバイダーから登場します。パイロットに資金提供する企業が増えます。ただし、保守的な企業は慎重なままです。

⑤生産性の安定期

主流採用が始まります。プロバイダーの実行存続性を評価する基準がより明確に定義されます。テクノロジーの適用可能な範囲と関連性が広がり、投資は確実に回収されつつあります。

つまり、左に位置するテクノロジーほどリスクが高く、まだ海のものとも山のものともわからない状態です。

リスクをとって先行者利益に賭けるか、機が熟して右にスライドするまで待つか、そういった投資判断の参考にするのがハイプサイクルの本来の活用方法です。

また、アイコンの種類で普及までの年数目安を確認することができます。足が長く、中々右へスライドしないテクノロジーもあります。

少し中身を見ていきましょう

流れを掴みやすくするために、2018年と2019年のハイプサイクルを比較しながら見ていきましょう。

ちなみに、去年まで載っていたテクノロジーが消えたり、別の要素が加わった新しい名前のテクノロジーとして再登場するものもあります。

2018年

2019年

  • 自律走行(レベル4)

自律走行とは、いわゆる自動運転のことです。レベル0〜5まであって、人が運転しなくても車が勝手に走行してくれるのはレベル3以降です。レベル4は、一部の例外を除きほとんど人間がハンドルを握ることがないレベルを指しています。

MaaS(Mobility as a Service)の重要テクノロジーとして、数年前から自動運転は注目を集めており、実証実験が行われたり、モーターショーでは運転席がないコンセプトカーが展示されたりしています。

当然、人の手を介さず事故を起こさないよう制御するのは、相当高度な技術になるので、「10年以上」という足の長い分類になっています。そのため、ちょっとしかスライドしておらず、町中に自動運転の車が走り始めるまでは、今しばらくかかりそうです。

  • 5G

5Gは「黎明期」から「『過度な期待』のピーク期」までグイッとスライドしました。わたしは通信会社で働いていたので、2016年くらいから5Gの話はちょこちょこ聞いていました。

超大容量&超低遅延の無線通信が可能になり、自動車の自動運転や、手術用器械や工事用重機の遠隔操作に応用できると期待されていました。遠隔操作する際に、コンマ何秒の遅延でも相当に違和感があるため、4Gでは実現不可な領域でした。

ただし、弱点もあります。5G電波は周波数帯がこれまでより高く、周波数は高くなればなるほど、電波が遠くに届きづらくなります。そのため、広範囲に5Gを行き渡らせるためには多額の設備投資が必要でした。

そんな5Gは韓国では一足先に商用化されましたが、日本でもようやく2020年から商用化です。おそらく数年前に夢見ていたような革新的な使い方ではなく、あくまで超高速通信という形で広まっていくものと思います。

まとめ

ハイプサイクルを活用すると、こんな風にテクノロジーのトレンドから世相を読み解くことができます。

毎年お盆明け頃に、新しいハイプサイクルが発表されますので、「過度な期待」のピーク期以降に位置しているテクノロジーは、ググって内容を押さえておくと良いですね。

新しいハイプサイクルが発表されたら、また見所をご紹介しようと思います。

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